石上としお 参議院議員 民進党参議院比例区第13総支部長

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国会質問

2015年9月アーカイブ

2015年9月17日(木) 本会議 安保法制・強行採決関連 議運委員長解任決議案への賛成討論

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【議題】
・議院運営委員長・中川雅治君解任決議案
(議決:否決)


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【議事録】

 民主党・新緑風会の石上俊雄です。

 ただいま議題となりました議院運営委員長・中川雅治君解任決議案に対し、会派を代表して、賛成の立場から討論をさせていただきます。

 まずは心の底から中川雅治委員長に、いや、人間・中川雅治に、人間・石上俊雄から一言、率直に申し上げたい。

 中川委員長、あなたは一昨年、特定秘密保護法案の採決の時、委員長として強行採決をやって、皆から、こっぴどく叱られたばかりじゃないですか。

 またですか!いったい何度叱られたら治るんですか。もういい加減にしてください!

 一昨年の強行採決が、今回の強行採決に確実に水面下でつながっているんです。今回も委員会理事会の合意も得ず無理矢理、本会議を職権でセットし、審議を尽くさずに強行採決してしまおうとする。委員長として、こういう議事運営を行った責任はきわめて重大です。
 
 中川委員長の心にしっかりと刻み込んでおいて欲しいから、もう一回ハッキリと言っておきます。

 「もういい加減にしてください!」。

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 以下、解任決議案に賛成する理由を申し上げます。

 だいたい、今年の3月4日、今からわずか半年前の話しなのに、中川委員長は自分の述べた反省の弁も忘れてしまっているのです。特定秘密保護法案で、あのような強行採決を行っておきながら、今度は議運委員長に就任したあなたは、その議運の場で、我が会派の福山哲郎議員からこう問いただされているのです。

 「一昨年十二月、特定秘密保護法案に関して、国家安全保障特別委員会における審議は全て委員長職権で立てられ、強行採決という形になりました。非常に遺憾に思っております。当時、特別委員長だったのは現中川議運委員長でいらっしゃいます。特定秘密保護法案の強行採決をはじめとして、この一連の事態について委員長はどのように考えておられるのか。また、この議運の場では丁寧にしっかり議論を、審議を尽くしていただけるのか」。

 そして中川委員長はこう答弁したのです。

 「今、福山議員からお話がありましたとおり、この議運委員会におきましては、公正、公平、円満、円滑な議事に努めてまいりたいと考えております」と。

 この反省の弁はどこへ行ってしまったのでしょうか。今の議事運営の一体どこが公正、公平、円満、円滑なのでしょうか。

 自分の言葉を守ってください。議運委員長として委員会の場で答弁した約束に忠実であってください。それが出来ないようでは委員長失格です。

 人間の世界、一度も過ちを犯さない人など存在しません。人生の中で失敗はつきものです。しかし一番重要なのは、失敗したら反省して、二度と同じ過ちを繰り返さないことです。

 国会における議運委員長は、不偏不党、中立公平、そして各会派の主張に十分に耳を傾け、公正中立の立場で円満な議事運営に当たることが求められているのです。

 国会法は第四十八条にこのような規定をおいています。
 「委員長は、委員会の議事を整理し、秩序を保持する」

 中川委員長のやっていることは、この国会法第四十八条の精神に反し、委員会の議事を整理せず、秩序を保持するどころか、自らその秩序を乱しているのです。

 大丈夫ですか、しっかりして下さい。

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 中川委員長、あなたは参議院という、我が国に2つしかない国会の院の一つがその真価を歴史の大きなうねりの中で問われているさなか、まさに秩序を乱すという暴挙を繰り返しているのです。

 昨晩の平和安全特のあの混乱の中で、その出口の行方がまだ誰にも想像がつかない段階で、中川委員長は職権で、本日の本会議をセットしました。

 あの時以来、私は中川委員長を疑い始めました。昨年、あれだけの強行採決を行い、反省の弁を述べておきながら、また、それを繰り返そうとする、一体この人はどんな人なのかと。議運における、あの反省の弁は本心だったのかと。

 そして私は、気づいたらいつの間にか、中川委員長のホームページをチェックしていました。そして本当にがっかりさせられました。

 我が会派の福山議員が「前回の強行採決は大変遺憾で、今度は議運で、ちゃんとやってくれるのか」との質問に対して、いかにも反省して「この議運委員会におきましては公平公正に・・・」などと、けなげに答弁していた裏で、自分のホームページでは、「委員長として特定秘密保護法の成立に尽力した」と書いてあるではありませんか。

 委員長とは、審議がしっかりと尽くされたかどうかに尽力するべきであって、法案の成立を目指して尽力したと自慢するのは、本来、委員長として堅持すべき中立公平の姿勢をかなぐり捨てた自己否定、本末転倒、まさに業務放棄と言わざるを得ません。

 そんなことを平然とホームページで書いているようでは、まさにこれ、語るに落ちる、そのものです。

 ちなみに国語辞典によると、語るに落ちる、とは「問い詰められると言わないが、かってに話しをさせたり、たとえばホームページで自分の考えを自由に書かせたりすると、ついうっかり、隠していた本音や思っていることをしゃべってしまう」という意味です。

 一昨年、特定秘密保護法案の強行採決を行った委員長自身、心の奥底で真摯な反省が出来ていなく、その同じ人物がまた今回、安保法案の強行採決を繰り返しているのです。

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 解任決議案に賛成する2つ目の理由も、この「語るに落ちる」中川委員長のホームページに関連しています。人を思いやるという、政治家として一番重要な資質に関する疑義であります。

 いま私たちは、子どもたちにまつわる悲しいニュースを何度も何度も繰り返し聞かされます。いじめの問題です。辛く苦しく、立ち直れないほど傷ついてしまう、生きることに絶望してしまう子どもたちをゼロにすることができません。こんな悲しいことが二度とあってはならない。何とか子どもたちのSOSにこたえたい。そんな想いから我が国では平成25年に「いじめ防止対策推進法」も成立しました。

 「いじめ」とはそもそも表面的・形式的に、それにあたるかどうかの判断が難しいため、現在、文部科学省のいじめの定義のなかでも「いじめられた児童生徒の立場に立つとは、いじめられたとする児童生徒の気持ちを重視すること」とされています。

 つまり、いじめた側や、その回りでみていた人たちがどう思うかではありません。重要なのは被害者の心です。

 なぜ今、この安保法案の議論のなかで、私がいじめ問題の話しをしているかというと、中川委員長はご自身のホームページで、いじめに対するお考えをこう披瀝していたからです。それが中川委員長の政治家としての資質に大いなる疑念を抱かせるものだったからです。先月すでに、各種メディアでも報じられているので、御存知の方も多いと思いますが、ここで再確認させてもらいます。中川委員長は、今は削除されたホームページでこう書いていました。

 「私の中学時代は男子校でしたが、クラスの悪ガキを中心に皆いつもふざけていて、ちょっと小さくて可愛い同級生を全部脱がして、着ていた服を教室の窓から投げるようなことをよくやっていました。脱がされた子は素っ裸で走って服を取りに行くんです。当時、テレビでベンケーシーという外科医のドラマがはやっていました。ベンケーシーごっこと称して、同級生を脱がして、皆でお腹や・・・、次の記述はここで述べるにはあまりなので今は、『からだのある部分』とだけ申し上げておきますが、そこに赤いマジックで落書きしたりしました。やられた方は怒っていましたが、回りはこれをいじめだと思っていませんでしたね。今なら完全ないじめになり、ノイローゼになったりするケースもあるのかなあと思います。いじめられている方も弱くなっているという側面はありませんか。」
 
 こういう発言・認識は、政治家として、いや一人の人間として、正しいのでしょうか。昔の子どもは裸にされて身体に落書きされても、回りはいじめとは思わなかった、今はいじめられている方も弱くなっているのでしょうか。

 中川委員長が言っているようなことは間違いなく、当時もいじめだし、今もいじめです。
 
 昔の子どもは精神が強くて、そういうことも乗り越えられるが、今の子どもは心が弱いから、いじめを乗り越えられないんですか。

 全然違うでしょう。間違っています。訂正してください。 

 中川委員長あなたは、人間一人ひとりを思いやるという政治家として最低限必要な資質を本当に持ち合わせているのか。

 一人の人間として、国会議員として、議運委員長として、あなたに猛省を促します。出直してください。

 この安保法案の審議も同じです。一体どれほどの人々が国会の回りで、全国津々浦々で、慎重審議の声を、抗議の声をあげていることか。

 あんな土砂降りの雨の中、大勢のお年寄りが、政治に無関心だと言われ続けてきた若者たちが、そして赤ちゃんを抱えたまま、お母さんたちが誰に言われたからでもなく、自分で考え、自分の思いを伝えたくて、全国各地から自腹で東京にやってきて抗議しているのです。

 そういう事実に想いをはせ、一度ぐらいは寄り添って、一緒になって考えてみてはいかがですか。

 そういう、いわば共感力は政治家として一番大切なことではないでしょうか。

 もっと審議するべきなのです。委員会の出口も見えないうちから、さっさとケリをつけるべく本会議で採決できるように職権で開会をセットしておく。そんな中川委員長の情けない共感力に、私は本当に、本当に失望しました。

 だから解任決議案に私は大賛成なのです。

 この大切な参議院の、権威ある議運委員長に、中川委員長、残念ながら、あなたは全くふさわしくありません。

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 最後になりますが、この場を借りて、この安保法案の成立を目指す安倍総理大臣にも一言申し上げたいと思います。

 安倍総理、あなたは元々ご自身の問題意識の実現を憲法改正という手法で目指していたのではありませんか。手法とすればそれが選ぶべき道だったのではないですか。

 それを何を間違えたのか、憲法という決定的に重要なルールを変えるのに、憲法違反という、いわばルール違反でそれを求めるという、そんな邪道をなぜ選ぶのか。

 正々堂々、政治家として自らの信じる道で、ご自身の信念を、それが正しかろうが間違っていようがそれは別にして、国民に問いかけるべきではなかったのでしょうか。それが政治家としての、正しい、誠の道ではないのでしょうか。

 ルール違反でルールを変える、そんな不誠実で傲慢な態度では、人の心に何も響きません。

 安倍総理の郷土・山口県の先人である幕末の吉田松陰先生もこういう言葉を大切にしていました。安倍総理、当然あなたも知っているはずです。

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 至誠にして動かざる者は、いまだこれあらざるなり
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 誠心誠意、国民の見ている前で、強行採決ではなく、最後まで誠を尽くした議論をともに行おうではありませんか。

 我々、民主党・新緑風会は今後とも、真の意味での議会制民主主義を大切にし、憲法という議会の根本ルールにのっとった、充実した審議を徹底的に求めてまいります。

 良識ある議員各位におかれましては、政局のみを念頭に置いたかのような議会運営にはくみせずに、所属する党派を超え、自らの良心のみに基づいて、この議運委員長解任決議案に御賛同いただけるよう、心からお願い申し上げます。
 
 以上をもって、私の議運委員長・中川雅治君解任決議案に対する賛成の討論とさせていただきます。ありがとうございました。

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議運委員長解任決議案への賛成討論

 以上

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