【答弁書】『オープンイノベーションと未来投資の促進・加速による我が国産業界の成長の後押しに関する質問主意書』に対する答弁書が閣議決定

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答弁書第五四号
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『オープンイノベーションと未来投資の促進・加速による我が国産業界の成長の後押しに関する質問主意書』に対する答弁書
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【質問趣旨】

 各国で競い合うように実用化を推進しているIoT、AI、ロボティクス、5G、量子コンピューティング等の革新的技術や、それらを利活用したビジネスモデルの創造には、異業種・異分野の人材や技術、データ等を幅広く融合させる、いわゆる「オープンイノベーション」が成功の鍵を握ると言われている。しかし、世界の一部では、データ争奪戦で他国を利さないとの観点から、自国内にデータ等を囲い込む「データローカライゼーション」等の国内規制に走ったり、自国の規格等をとにかく国際標準にしようとする、狭量な主導権争いの芽が出始めている。こうした国際社会の動向の中、我が国としては、オープンイノベーションを広く呼びかけ、国内外で促進・推進すると同時に、我が国産業界の成長を後押しするために、人と社会の未来を見据えた先行投資、いわゆる「未来投資」を促進し、加速させる必要がある。加えて、世界各国と連携し、その経済成長を取り込むことも重要であり、中でも、著しい成長が見込まれる新興国や地域等との経済連携や、我が国が保有する社会インフラ等の技術輸出等をより一層積極的に推進する必要があると考え、以下のとおり質問する。

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国民民主党 政策パンフレット「新しい答え2019」ー『家計第一』ー

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一 オープンイノベーション等の国内外における促進・推進、国際標準の策定における適切な主導権の確保、革新的技術の実用化や新ビジネスモデルの創出に資する国内体制の整備をより一層加速するべきと考えるが、政府の見解及び取組みを明らかにされたい。

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(安倍内閣の回答)

一について

 御指摘の「オープンイノベーション等の国内外における促進・推進、国際標準の策定における適切な主導権の確保、革新的技術の実用化や新ビジネスモデルの創出に資する国内体制の整備」は重要であると考えており、「日本オープンイノベーション大賞」の表彰を通じた先導性・独創性の高いオープンイノベーションに係る取組の促進、戦略的な国際標準化推進に向けた官民の適切な役割分担と省庁や産業分野を越えた連携の下での体制整備、革新的な技術やビジネスモデルの実用化の可能性を検証し実証により得られたデータを用いて規制の見直しにつなげるプロジェクト型「規制のサンドボックス」の利用促進等に取り組んでいる。

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国民民主党 政策パンフレット「新しい答え2019」ー『家計第一』ー

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二 世界に先駆けてイノベーションを生み出す研究開発やその土壌をつくるための設備投資の促進、また、知的財産の有効活用等を含め、我が国産業界の持続可能な発展に向けた未来投資をより一層強力に促進するべきと考えるが、政府の見解及び取組みを明らかにされたい。

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(安倍内閣の回答)

二について

 御指摘の「世界に先駆けてイノベーションを生み出す研究開発やその土壌をつくるための設備投資の促進、また、知的財産の有効活用等を含め、我が国産業界の持続可能な発展に向けた未来投資をより一層強力に促進する」ことは重要であると考えており、「未来投資戦略二〇一八」(平成三十年六月十五日閣議決定)に基づく基礎研究から実用化・事業化までも見据えた戦略的イノベーション創造プログラム等の推進、一定のサイバーセキュリティ対策が講じられたデータ連携・利活用により生産性を向上させる取組において必要なシステム等の導入を支援する税制措置、「知的財産推進計画二〇一八」(平成三十年六月十二日知的財産戦略本部決定)に基づくデザイン経営によるイノベーション創出及びブランド構築の促進並びに地方・中小企業・農業分野の知財戦略強化支援等を実施している。

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【参考】

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●『ニンジャ・イノベーション』:ゲーリー・シャピロ(著)、中西真雄美(翻訳)【アルファポリス】
 古来、忍者は先例に捕わられずに、限られた武器で革新的な方法で戦いに勝たねばならなかった。著者曰く「ニンジャ・イノベーター」は思考の枠に縛られない。例えば、オハイオ州を拠点とする新進ベンチャー企業は銀行のATMのアイデアを応用して基本的な医療ニーズを満たす簡易スタンドを生み出した。「ニンジャ・イノベーター」は常にモノの応用を考え、独創的で有効なアイデアを生み出す。既に存在する様々なアイデアを他分野で応用・組み合わせを考え続ければ、敵に打ち勝つ新しいアイデアを生み出すことができるかもしれない。シャピロ氏は、毎年1月、米国ラスベガスで開催されるCESを主催するCTA(全米民政技術協会)の会長兼CEO。

●『ニンジャ・フューチャー:イノベーションの新世界で成功する秘訣』:ゲーリー・シャピロ(著)【ハーパーコリンズ】
 CES主催のCTA会長兼CEOのゲーリー・シャピロ氏著作『ニンジャ・イノベーション』の続編・最新刊。残念ながら、まだ邦訳なしだが、一読の価値あり。

●『WHYから始めよ! インスパイア型リーダーはここが違う』:サイモン・シネック(著)、栗木さつき(翻訳)【日本経済新聞出版社】
 TEDで4000万回以上再生された講演動画「How great leaders inspire action」から生まれた全米ベストセラー。世の中には「形式上のリーダー」と「本物のリーダー」がいる。「本物のリーダー」は、私たちに「WHY=理念と大義」を語る。そして組織内外の人たちのやる気を起こさせる。だが「形式上のリーダー」は「WHAT=結果」だけを語る。アップル、サウスウエスト航空、スターバックスなどのケースから、人々が自ら従いたくなる〈インスパイア型リーダー〉になるための思想と行動をアメリカの超人気コンサルタントが語ります。

●『点をつなぐ:起業におけるリーダーシップの教訓』:ジョン・チェンバース(著)、ダイアン・ブラディ(著)【ハチェットブックス】
 著者のジョン・チェンバース(John Chambers)は、米国IT企業のシスコを巨大企業にした男で知られる(IBM、ワング・ラボラトリーズを経て、シスコシステムズに国際業務担当上級副社長として入社。1995年から社長兼CEO=最高経営責任者)。CEO就任の時、時価総額がまだ90億ドルだった同社の株を、2000年3月就任後わずか5年で約60倍!の5310億ドルにしたことで有名。2015年CEOを退任して会長に就任。こちらも残念ながら、まだ邦訳なしだが、一読の価値あり。

●『デジタル・シフト戦略:テクノロジーを武器にするために必要な変革』:ジョージ・ウェスターマン(著)、ディディエ・ボネ(著)、アンドリュー・マカフィー(著)、グロービス(翻訳)【ダイヤモンド社】
 『機械との競争』著者らにより、MITで提唱され、世界で教えられている全製造業、サービス業に共通するデジタル化フレームワーク。今日のビジネスはデジタル・テクノロジー抜きには語れない。あらゆるもののデジタル化が進展していることにより、さまざまな制約が取り除かれ、人の生活や企業に影響を与えている。顧客の声を聞きたければ、アンケートやグループインタビューに頼らなくても、ソーシャルメディアを使うことができる。モバイルコンピューティングのおかげで、社員はどこでも働くことができ、生産性も高められる。ビッグデータにより、よりよい予測や判断、意思決定を行える。さらには、まったく新しい組織構造や業務プロセス、商品やサービスを展開し、それらを環境変化に応じて迅速に変えていくことも可能だ。著者らは過去3年間にわたって、世界中の多くの業界で企業がデジタル技術とどのように関わっているかを調査し、高業績企業がデジタル化されつつある状況にどう取り組み、その結果はどうなのかについて研究してきた。
最も重要な結論として到達したのが、「デジタルマスター」と呼ぶべき企業が存在するということだ。つまり、デジタル技術を使ってはるかに高いレベルの利益や生産性、業績を実現している企業が存在するのだ。本書は、そうした企業に共通する戦略フレームワークを明らかにし、求められる変革のありかたを示している。

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三 世界各国との経済連携や社会インフラ技術の輸出促進等、激化するグローバル競争に我が国産業界が勝ち抜くための環境整備をより一層強力に後押しするべきと考えるが、政府の見解及び取組みを明らかにされたい。

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(安倍内閣の回答)

三について

 御指摘の「世界各国との経済連携や社会インフラ技術の輸出促進等、激化するグローバル競争に我が国産業界が勝ち抜くための環境整備をより一層強力に後押しする」ことは重要であると考えており、現在進行中である種々の経済連携協定交渉の促進等を通じて、各国との間で市場アクセスの改善や多種のルールの整備等による経済連携の強化を図っていくとともに、「インフラシステム輸出戦略(平成三十年度改訂版)」(平成三十年六月七日経協インフラ戦略会議決定)に基づき、インフラシステム輸出による経済成長の実現に取り組んでいる。

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以上

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20190513質問主意書(No.54)『オープンイノベーションと未来投資の促進・加速による我が国産業界の成長の後押しに関する質問主意書』
20190521答弁書(No.54)『オープンイノベーションと未来投資の促進・加速による我が国産業界の成長の後押しに関する質問主意書に対する答弁書』

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